減速機は機器の駆動部に使われており、車や船舶、工場の設備や機器などには必要な部品。運搬機器においては、オートメーション化が進む物流システムにてその働きが重宝されています。
ここでは、運搬機器における減速機についてご紹介しています。
運搬機器の種類 | 主な特徴 | 精密減速機 (波動歯車減速機・ 遊星歯車減速機・ サイクロイド・トロコイド 減速機)が使われる |
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クレーン | 動力をもって荷を吊り上げ、これを水平に運搬することを 目的とする機械装置 | - |
物流システム機器 | 自動倉庫、ベルトコンベヤ、チェーンコンベヤなどの 物流システム機器で搬送物との同期をとり、 運搬するシステムのこと。 | 〇 |
巻上機 | チェーンブロックをはじめ荷の巻上げ・巻下げ・走行・横行・ 横引き等を目的に使用する装置 | - |
昇降機(エレベーター) | 主に電動モーターによって駆動し、 搬送物を上下方向に運搬する装置のこと。 | - |
運搬機器には、工事などでよくみるクレーンや工場などの物流システム機器、そして商業施設などで暮らしに近い場所にある昇降機などで使われている、モノや人を運ぶ機器などがあります。
駆動部に減速機が使われており、運搬機器は高重量のものを運ぶことが多いため、例えばクレーンなどではウォームギア減速機などが使われることが多いです。また、精密減速機が用いられるのはサーボモーターが使われるような物流システム機器が想定されます。
作業の効率化や省人化のために作られた機械や設備はマテリアルハンドリング機器(略してマテハン機器)と呼ばれています。
物流現場におけるマテハン機器には、自動搬送ロボットや自動仕分け機のようなデジタル機器だけでなく、フォークリフトや台車、パレット、コンベア、搬送用ロボットなど作業にかかわる機器すべてが含まれています。多種多様な種類があり、積み込みや運搬、仕分け、格納などの作業を人の手に代わって設備や機器がおこないます。
軽量コンパクト設計が可能で、大きな負荷への耐性が強く、高い効率と回転精度で、工場などの負荷の大きい作業を支えます。産業用ロボットの水平多関節型や垂直多関節などの関節駆動によく使われています。
少ない段数で大きな減速比を得ることができ、装置のコンパクト化が可能。大きな回転力が得られるので、車両船舶・産業分野における運搬機器に使われています。雪上車やゴルフカート、搬送台車、フォークリフトなどがあります。
トロコイド曲線の歯の噛み合いで、滑りの少ない滑らかな動きが可能。そのため、荷物の運搬などが安全性高く遂行できます。また、摩擦や振動も少ないといったことからも、取り扱う製品や物品に優しく、採用している機器自体も長く安定した使用が可能になります。
荷役運搬分野にて、様々なニーズに対応した減速機が使われています。コンパクト化と軽量化、大きな力を得ることができるなど、負担が大きい運搬機器の働きを減速機がカバー。機器の動きを司る駆動部に、なくてはならない部品となっています。
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