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精密減速機
メーカー3選

減速機の世界シェア

目次

日本メーカーが作る減速機は世界でも評価が高く、高いシェアがあります。減速機の世界シェアについてご紹介しています。

世界の減速機メーカー
とは?

2028年までに
23億ドル規模まで成長

QYResearchが発表した「グローバル精密減速機製品に関する市場レポート, 2017年-2028年の推移と予測、会社別、地域別、製品別、アプリケーション別の情報」の調査資料では、精密減速機製品の世界市場はコロナ禍の影響からも、2028年までに23億ドル規模になるといった結果が予測されています(※2023年3月調査時点)。

そのシェアを占める減速機の主要メーカーには、アメリカのCorsair、台湾のCooler MasterやThermaltake、中国のDeepCoolなどがあります。

減速機の生産体制の強化

日本企業が、海外における減速機の生産体制を強化しています。中国やベトナムを拠点にするところが多くみられます。

住友重機械工業は日本だけでなく中国をはじめとする世界各地で減速機の生産体制を強化しており、生産台数も2倍と増えています。その他、ナブテスコでも減速機を、安川電機やパナソニックはサーボモーターと、各社供給体制の整備が急ピッチでおこなわれています

中国メーカーの本格参入

ここ近年、中国政府による後押しもあり、中国のロボットメーカーと部品メーカーの技術力が向上し、その生産量を伸ばしています。

これまで、中国の産業ロボットメーカーでは本体の組立製造をメインにしており、減速機やサーボモータなどの中核部品のほとんどを日本企業から購入していました。ところが、2016年に中国政府が「ロボット産業発展計画」を発表したことで(※2023年3月調査時点)、中核部品の国産化率が急激にアップ。国産化が進行し、世界シェアにも影響を及ぼし始めています。

※参照元:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(https://www.nedo.go.jp/library/ZZAT09_100014.html)

中国の産業ロボット業界

中国の産業ロボット業界はめざましく進化しています。

これまでは、日本のメーカーから調達していた減速機やサーボモータ、コントローラなどの中核部品も、中国国内での開発製造が行われるようになりました。

例えば、産業ロボットメーカーの「安徽埃夫特智能装備有限公司(ANHUI EFORT INTELLIGENT EQUIPMENT)」は、2015年に深圳の「固高科技有限公司」とコントローラ製造の合併会社を設立。今ではこのメーカーが製造する産業ロボットの3割に採用しているそうです。

他にも講習や瀋陽、上海、南京など、中国各地のメーカーが、中国国内の部品メーカーをサポートしています。

中国では減速機の製造も活発化しており、世界の減速機市場に本格参入しています。特に波動歯車装置(ハーモニックドライブ)とRV減速機の製造が盛んです。

中国の新興減速機メーカー

蘇州緑的諧波社(Leaderdrive)

2012年に減速機の発売をスタートさせた蘇州緑的諧波社(Leaderdrive)は、波動歯車装置(ハーモニックドライブ)を製造するメーカーです。発売した当初の年は数百台しか売れなかったものの、3年後の2016年には6万台を突破。総販売台数は11万台を超えて、営業売上で2億元(約35億円)を突破しました。海外への売上も順調で、確実にシェアを伸ばし続けています。

今では、蘇州緑的諧波社の波動歯車装置(ハーモニックドライブ)の中国市場の占有率は60%を超えたと言われており、生産を拡大するための大規模な工場拡張を実施。

年間50万台の生産能力を持つ新工場を建設しました。既存の工場の生産能力と合わせると、年間60万台の生産ができるほどにまで生産体制を整えています。

南通振康机械有限公司(NANTONG ZHENKANG MACHINERY)

南通振康机械有限公司(NANTONG ZHENKANG MACHINERY)は、RV減速機の開発で知られています。波動歯車装置(ハーモニックドライブ)の蘇州緑的諧波社(Leaderdrive)と同様、2013年に減速機の開発・製造に参入しました。

こちらも初年度は数百台しか売れなかったのが、2017年には1万5,000台のRV減速機を生産するまでに成長しており、その後も生産計画を拡大しています。

現在のところ、生産量で比べると世界でシェアを独占している日本の「ナブテスコ社」とは相当の差がありますが、将来、ナブテスコ社との差を縮めて肩を並べる日は近いかもしれません。

【まとめ】
日本の独占状態からの
脱却

減速機の世界市場では、2013年ごろまで日本のメーカーによる独占状態が続いていました。ところが、中国では政府の支援からも減速機の研究・開発が進み、国産化へといった動きが活発化しています。

中国が作る減速機は、日本企業が作る減速機と同レベルで安価な提供を目指しているので、世界シェアの割合も変わってくる可能性があります

トップページでは波動歯車減速機・遊星歯車減速機・サイクロ減速機ごとでおすすめの精密減速機を紹介しています

波動歯車
減速機

をお探しの方
遊星歯車
減速機

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サイクロイド・
トロコイド減速機
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波動歯車減速機の
おすすめメーカー3選

ここでは精密減速機メーカー(※)のなかでも特に、小型・軽量・高精度が求められるシーンで活用される
波動歯車減速機のメーカー3社をピックアップ。要望別に3つのおすすめメーカーを紹介します。

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示される波動歯車減速機メーカーのうち、調査した中で「国内シェア率が最も高い」「耐久性が最も高い」「価格が最も安い」3社をピックアップしました(2023年3月1日調査時点)。

「ブランド力・実績」
で選びたい
ハーモニックドライブ
システムズ
ハーモニックドライブシステムズ

引用元:ハーモニック・ドライブ・システムズ公式HP
(https://www.hds.co.jp/products/detail.html?pdid=01hd06_csf-2a)

選出理由
  • 国内市場で約9割のシェア

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示される波動歯車減速機メーカー4社のうち、経済予測分析プラットフォーム「xeno Brain」の国内マーケットシェアで最多(2023年3月調査時点)

「壊れにくさ・耐久性」
で選びたい
SKG
SKG

引用元:SKG公式HP
(https://skg2016.com/products/)

選出理由
  • 瞬間許容最大トルクなどの
    耐久性の数値が最高値

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示される波動歯車減速機メーカー4社のうち、公式サイトに明記がある中で耐久性に関する数値がいずれも最多(2023年3月調査時点)

「価格の安さ・低コスト」
で選びたい
ニデックドライブテクノロジー
(旧:日本電産シンポ)
ニデックドライブテクノロジー

引用元:ニデックドライブテクノロジー公式HP
(https://www.nidec.com/jp/nidec-shimpo/product/search/category/B108/M102/S100/aNSCJ-WPC-CN_CF/)

選出理由
  • 製品価格が最安の4万円台~

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示される波動歯車減速機メーカー4社のうち、公式サイトに明記がある中で価格が最安(2023年3月調査時点)

遊星歯車減速機のおすすめメーカー3選

ここでは精密減速機メーカー(※)のなかでも特に、様々なシーンで活用される遊星歯車減速機のメーカー3社をピックアップ。要望別に3つのおすすめメーカーを紹介します。

※「精密減速機」とGoogle検索し表示される遊星歯車減速機メーカーのうち、調査した中で「取引実績が最も多い」「耐久性が最も高い」「価格が最も安い」3社をピックアップしました(2023年3月1日調査時点)。

「ブランド力・実績」
で選びたい
マテックス
マテックス

引用元:マテックス公式HP (https://www.matex-japan.com/products/gear_feature)

選出理由
  • 大手メーカーとの取引実績が多数

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示される遊星歯車減速機メーカー7社のうち、公式サイトに明記がある中で取引実績が最多(2023年3月調査時点)

「壊れにくさ・耐久性」
で選びたい
ナブテスコ
ナブテスコ

引用元:ナブテスコ公式HP (https://precision.nabtesco.com/ja/products/detail/RV-N)

選出理由
  • 独自の歯車機構でバックラッシュを最小限に抑制

※「精密減速機」とGoogle検索し表示される遊星歯車減速機メーカー7社のうち、公式サイトに明記がある中で耐久性に関する数値がいずれも最多(2023年3月調査時点)

「価格の安さ・低コスト」
で選びたい
ニッセイ
ニッセイ

引用元:ニッセイ公式HP (https://www.nissei-gtr.co.jp/gtr/product/servomotorreducers/apg/)

選出理由
  • 製品価格が最安の6万円台~

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示される遊星歯車減速機メーカー7社のうち、公式サイトに明記がある中で価格が最安(2023年3月調査時点)

サイクロイド・トロコイド減速機の
おすすめメーカー2選

ここでは精密減速機メーカー(※)のなかでも特に様々なシーンで活用されるサイクロイド・トロコイドのメーカーをピックアップ。要望別におすすめメーカーを紹介します。

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示されるサイクロ減速機(サイクロイド・トロコロイド減速機)メーカーのうち、調査した中で「導入実績が最も多い」「耐久性が最も高い」2社をピックアップしました(2023年3月1日調査時点)。

「ブランド力・実績」
で選びたい
住友重機械工業
住友重機械工業

引用元:住友重機械工業公式HP (https://cyclo.shi.co.jp/product/contorol/fcyclo-da/)

選出理由
  • 世界50数カ国250カ所で導入

※「精密減速機」とGoogle検索し表示されるサイクロ減速機(サイクロイド・トロコロイド減速機)メーカーのうち、公式サイトに明記がある中で導入実績が最多(2023年3月調査時点)

「精度・剛性」
で選びたい
加茂精工
加茂精工

引用元:加茂精工公式HP (https://www.kamo.co.jp/japan/product/series/jfr-uca/)

選出理由
  • バックラッシュをゼロにした独自機構を採用
 

※「精密減速機 メーカー」とGoogle検索し表示されるサイクロ減速機(サイクロイド・トロコロイド減速機)メーカーのうち、公式サイトに明記がある中で耐久性に関する数値がいずれも最多(2023年3月調査時点)