工作機械の位置決め回転軸やロボットの関節などに使われているローラ減速機。その特徴や原理などをご紹介しています。
相反するローラギヤカムとローラフォロアの接触を活用した、効率的な動力伝達方式の減速機です。ローラギヤカムは、鼓型カムの一つであり、間欠割出や揺動割出、連続回転を得るために使用されています。
ローラフォロアは、内部にニードルベアリングが組み込まれたカム板や直線運動のガイドローラー。コンパクトでありながら、衝撃荷重に耐える剛性があります。ウォームギヤの歯車の噛み合いではバックラッシ(すき間)ができてしまうのですが、ローラドライブに予圧をかけることでバックラッシの問題を解消しています。
他の減速機と比較して、伝達効率の良さや機械寿命の長さ、外部からの力に対しての保持力も高いといった特徴があります。
機械の位置決め軸や液晶ガラス基板の端面研磨装置、大型ガラス基板搬送ロボット、自動車用大型溶接機用ポジショナ、太陽光発電パネルの自動追従装置、LED選別機など多方面で使用されています。
ローラ減速機が持つ高い回転精度から、樹脂フィルム・シートの製造ラインや塗工機などでも使われています。多種多様な原料への対応、薄膜化、大型化、高速化などに応える高トルク高回転精度の開発・提供がみられます。
転がり接触であることからも部品の摩耗や劣化などの経年劣化の影響が少なく、調整作業などの定期メンテナンスを必要としません。初期状態を長く維持できるので、メンテナンスコストの削減を可能にしています。
ローラ減速機は他の減速機よりも伝達効率に優れ、保持力も高いといった特徴があります。また、転がり軸受構造で初期状態を長く維持でき、定期メンテナンスなどもほぼ不要。機械寿命の長さからランニングコストの低減も可能にしています。
そうしたメリットから、工場設備や産業ロボット、自動車、太陽光発電パネル、LEDなど様々な業界の生産設備に採用されています。ノンバックラッシといった特徴からも、静かな動作や正確な伝達、誤差のない安定した機器の製造におすすめです。
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