位置を決めたり加工をしたり、モノを移動させるなど、様々な動きが求められる産業用装置。減速機が占めるシェアについてご紹介しています。
産業機械には固定されているものから自動で動くものまで幅広くあり、ボイラや原動機、鉱山機械、タンク、プラスチック機械、風水力機械、運搬機械、動力伝導装置など多種多様にあります。
そんな産業用機械の中でも、特に減速機の活用が活発なのがロボット分野です。ロボットによるオートメイション化された産業用ロボットの駆動部などに減速機が使われることが多く、その価格の高さからも産業用ロボットのコストの中でも大きな部分を占めています。
産業用ロボットで使う減速機には、ニーズにあった設計はもちろん、精度・負荷・耐用年数などにおける高い性能が求められています。基幹部品の中でも高い技術が必要な部品であり、入念なテストや検証、材料や設備、工程などの製造工程への対応力も欠かせません。
参入するには難易度が高い分野ですが、日本企業が占める割合は少なくありません。ただ、特定のメーカーが高いシェアを持つ傾向がみられます。
近年、減速機の利用が活発化しているのがロボティクス分野です。精密な動作と位置決めができる精密制御用減速機が、1台のロボットに複数個使われています。
産業用ロボットの普及による減速機への開発ニーズには、ピンポイントで使える機能やサイズの拡充も見られます。また、垂直多関節ロボットや水平多関節ロボット向けに使われている波動歯車減速機は、その独特な機構や形状で製造が難しく、量産できるメーカーは限られていることからも特定のメーカーがシェアを占めています。
産業用機器には様々な形態の設備や機器があり、減速機が組み込まれて使われています。特に産業用ロボット、自動車や船舶、航空機などの駆動部における減速機の利用は欠かせないものとなっています。
日本企業のものづくりへの研究・開発は目覚ましく、産業用装置で占める割合も少なくありません。今後はロボティクス分野におけるシェアが高まっています。
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