世界でも高い評価を受けている日本の減速機。国内の主要メーカーの動きや、世界市場で占める日本の減速機メーカー、ますます注目されるロボティクス分野などでの減速機のシェアについてまとめています。
波動歯車減速機やサイクロイド減速機、RV減速機などの小型・精密減速機は、ロボットや各種工作機械用の需要の高さからも生産量を増やしています。多数の種類がある減速機それぞれに、得意とする主要メーカーが高いシェアを誇っており、有名国内メーカーにはナブテスコ、ハーモニック・ドライブ・システムズ、ニデックドライブテクノロジー(旧:日本電産シンポ)が挙げられます。
近年では、タイプの違う減速機市場に参入するメーカーも出てきているなど、研究設備や技術力が高くなってきているのがうかがえます。
日本企業が作る減速機は世界で高く評価されており、その世界市場では大きなシェアを占めています。2013年頃までは、ほぼ日本のメーカーによる独占状態が続いていましたが、近年では中国メーカーなどが占める割合も増えてきています(※2023年3月調査時点)。
また、日本ではロボティクス産業への需要増加などから、日本国内だけでなく海外での生産拠点の拡大が進んでおり、中国やベトナムなどを中心にその生産量を増やしています。
進む工場のオートメーション化などによりロボットが担う役割が大きく、ロボットを構成するモーターやエンコーダーと並び減速機も欠かすことができない主要パーツになっています。ロボット産業分野における減速機メーカーでは、設備や設計への対応力、コスト、開発・技術力などからも日本企業がそのシェアを大きく占めています。
ただ、近年では中国や韓国などでも研究・開発が活発におこなわれ、日本製の減速機と同レベルなのに安価な提供が進められています。
工作機械や包装、自動車、ロボット、風力発電機、船舶など幅広い分野の産業用装置に使われている減速機。近年では、ロボティクス分野におけるシェアが高くなり注目されています。
1台のロボットに複数の減速機が使用されており、ロボットにかかるコストでも大きな割合を占めているほど。工場のオートメーション化を進める上では欠かせない部品として、各社メーカーによる研究・開発が進んでます。そんな産業分野における減速機のシェアについてご紹介しています。
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