傘のような歯車を使い、動力を90度異なる方向に分散するベベルギア減速機。その特徴などをご紹介しています。
ベベルギア減速機とは、モーターなどから得た動力を90度異なる方向に伝達する装置です。
回転軸方向を左から右、上から下と変えたり、動力を複数の方向に均等に分配。連結することでさらなる展開ができます。回転方向や入力速度を効率的にコントロールできるので、エネルギー効率も良いです。また、耐久性が高いので、定期的なメンテナンスで長く使えます。
回転比は「入力:出力=1:1もしくは2:1」で、軸数は2~4軸、騒音レベルは70~80dB程です。据付姿や軸配置、回転方向の組み合わせ、スクリュージャッキなど、様々な機器との組み合わせて使えます。
歯車には、傘のような形のベベルギア(かさ歯車)が使われています。その形状は、円すいもしくは円すい台の側面に歯が緩やかな曲線で刻まれており、直角に交差する2軸間での噛み合わせから発生する回転力を伝達します。
右から左、上から下など、異なる90度の方向に動力を等しく分散する働きから、トラックなどに多くみられる後輪駆動車に使われています。動力をトランスミッション(変速機)からプロペラシャフトに伝え、後輪シャフトの向きを変えます。
給水装置の制水に使用するバルブ仕切弁や玉型弁、門扉の開閉で水位や流量を調整する可動堰や水門などにも使われています。ベベルギア減速機を取り付けることで、手動での開閉作業を容易にしています。
ベベルギヤにはいくつか種類があり、それぞれ歯筋が異なります。動力伝達用かさ歯車として定番なのがすぐばかさ歯車で、工作機械・印刷機械、差動装置などに使われています。その他、まがりばかさ歯車やゼロールベベルギヤ、はすばかさ歯車など、用途に合わせて使い分けます。
傘のような形状をしたベベルギアを、直角に交差するように配置し、2軸間で噛み合わせて回転。上から下、右から左など自由に90度の方向に動力を流すことができ、連結による展開もできるなど使い勝手がいいです。トラックなどの後輪駆動車や工作機械・印刷機械などに使われており、特に差動装置に向いています。
ただ、ベベルギアには歯の形状によって種類が異なり、その特性上、コストや設計による違いも考慮して選ぶ必要があります。
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