産業用装置の製造機器・製造装置分野では、特に半導体分野での需要が増えています。基板実装装置や射出成形機でも欠かすことができない減速機について、その特徴やメリットなどをご紹介しています。
製造機器・製造装置の種類 | 主な特徴 | 精密減速機 (波動歯車減速機・ 遊星歯車減速機・ サイクロイド・トロコイド 減速機)が使われる |
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プレス機 | 金属の板材を「金型」に挟み、強い力をかけることで製品を 成形する | - |
半導体製造装置 | 半導体デバイスを製造するために必要な「製造装置」 | ◯ |
溶接機 | 金属と金属を溶かして接合する機械のこと | - |
基板実装装置 | プリント基板実装のことを指し、 電子部品がはんだ付けされていない配線だけの 『プリント基板』へ各種電子部品をはんだ付けし、 電子回路として動作できるようにすること | ◯ |
射出成形機 | プラスチック素材を熱で溶かし、金型に流し込んで成形する機械 | ◯ |
製造機器・製造装置分野における減速機は、半導体製造装置・基板実装装置・射出成形機などがあります。半導体はスマートフォンや家電製品、自動車部品など身近なところに使われており、近年では特に需要が拡大している分野になります。
同時に、半導体製造装置に搭載する精密減速機の需要も増加。そのため、工場の新設やラインの拡充などの動きも活発になっています。サイクロ減速機が中心ですが、射出成形機も精密減速機が使われています。
半導体は電気を通過させる「導体」と、電気の通過を妨げる「絶縁体」の中間にある物質です。半導体の製造過程はとても複雑で、材料の洗浄、回路パターンの転写、検査、組み立てなど多くの工程が必要になります。これらに必要な装置をまとめて半導体製造装置と呼んでいます。
プラスチック素材を熱で溶かし(溶融)、金型に流し込んで成形(射出・成形)、固める(冷却)、取出すところまで1台でできる機械。プラスチック射出成形機とも呼ばれています。コントローラー、射出ユニット、型締めユニットの3つで構成されています。
波動歯車減速機はアメリカで開発された技術で、産業用ロボットを中心に使われています。モーションコントロールなどに使われ、ロボットの性能を高めるのに欠かせない部品になっています。小型設計なので、ロボットの指の駆動などにも使いやすいです。
少ない段数で大きな減速比が、噛み合う部分が複数個所あるので大きな回転力を得る事ができます。また、入力軸と出力軸を同軸上に配置できるなど、装置のコンパクト化も。製造機器・製造装置においても組み込みやすい減速機です。
精密駆動ロボットではお馴染みの減速機で、回転が滑らかで低バックラッシ。高い出力軸の剛性で、高負荷環境下でも耐えられる強さがあります。ただ、小型化は難しいので、比較的大型のロボットに向いています。
製造機器・製造装置分野では半導体製造装置・基板実装装置・射出成形機で使われている減速機は、特に半導体分野における需要は年々高くなっており、その性能から欠かせない部品となっています。各メーカーでも生産量を増やすなど、その動きは活発です。
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