歯車、軸、軸受、筐体、潤滑機構で構成された定番の減速機。平行軸歯車減速機についてご紹介しています。
スパーギヤ(平歯車)やヘリカルギヤ(はすば歯車)などを組み合わせた減速機で、入力軸(高速軸)やモータが出力軸(低速軸)と並行に配置されています。
スパーギヤは動力伝達効率に、ヘリカルギヤは静音性に優れており、減速機の中では定番タイプになっています。その他に組み合わせられている歯車には、内歯車、ラック歯車、やまば歯車があります。
また、歯車の組み合わせ数は原則比率により1段から4段まであり、動力の伝達方法は転がりによるもの。1段あたりの伝達効率は98%程度で、減速比率は1/5~1/2500程度とカバーできる比率に幅があり、幅広い動力伝達部に使われています。歯車の段数の違いから、適応するモータ出力によって減速機の寸法が異なります(※2023年3月調査時点)。
軸形式には横軸が取られることが多く、その構造は比較的単純で簡単。保守管理がしやすいことからも、中小容量機などに使用されることが多いです。ただ、入出力軸の軸心が同一線上にないので、据付面積が大きくなりやすいです。
平行軸タイプのギヤードモータは、優れた強度に伝達効率の良さ、多段の組み合わせがしやすいうえに、安価に作れるといったメリットがあります。歯すじが軸に並行にある円筒歯車の平歯車と、歯すじがねじれているヘリカルギヤを採用するタイプが多く、産業機器で広く採用されています。
平行軸歯車減速機でよく使われている円筒形をした平歯車は、その単純な形状から動力を伝達する事に優れています。ロボット用精密減速機用や工作機械向け、航空機用などニーズに合わせた形状で作られています。
平行軸減速機は減速機の中でもよく利用されているタイプであることからも、様々な分野に対応した製品が販売されています。使用する歯車は5種類あり、平歯車やはすば歯車(ヘリカルギヤ)が主流。ヘリカルギヤは騒音化対策としてうってつけなので、静音を求める機器にいいでしょう。
また、減速比率を広くカバーしており、1段あたりの伝達効率も高いので、動力の伝達力を求めている製品にピッタリです。ただ、モータ出力により減速機の寸法が変わってくるので、導入時には要確認です。
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