多種多様なモータと組み合わせて使われる減速機は、回転速度を歯車などで減速し出力する装置です。歯車によってさまざまな種類の減速機があります。ここでは、主な減速機の種類を一覧化し、その特徴などをご紹介しています。
産業用ロボットの駆動部や工場などの自動化設備・機器、半導体、工作機器などさまざまな産業で使われています。火星探知機などの宇宙産業でも採用されている、高精度・高効率・高ねじり剛性・低起動トルクの減速機です。
減速機の一つとして、30年以上の歴史がある減速機。入力軸と出力軸を同一軸上にでき、必要に応じて複数の遊星歯車も配置できるなど、装置の機構設計がしやすいです。大きな動力の伝達が可能なので、自動車産業を中心に使われています。
産業用ロボットや産業機器、自動車や船のスクリュー、航空機のプロペラ部などに使われている減速機です。丸みのあるトロコイド曲線の歯車による転がりで、摩擦ロスの少ない滑らかな回転と優れた伝動効率です。
小さい力で大きな力を発生させ、物体を動かしやすくするウォーム減速機は、工場や商業施設などの設備・機器に組み込んで使われています。静音・低振動、セルフロック、優れた衝撃負荷などの特徴があります。
モーターなどから得た動力を、右から左、上から下など、90度異なる方向に伝達する装置です。傘のような形をしたベベルギアを歯車に使っており、歯の形状によっていくつかの種類があります。トラックなどの後輪駆動者や差動装置に使われています。
かさ歯車の一種であるハイポイドギヤを使った減速機。優れた静音性と大きなトルクへの耐久性から、自動車や鉄道車両の駆動系などに使われています。かみ合いが複雑な構造をしており、かみ合い位置の調整は慎重におこなう必要があります。
スパーギヤ(平歯車)やヘリカルギヤ(はすば歯車)など5種類の歯車を組み合わせて使う減速機。入力軸(高速軸)やモータが出力軸と並行になっています。原則比率により1段から4段まで組み合わせられ、1段あたりの伝達効率が高いといった特徴があります。
ねじれた形状のヘリカルギアを使用している減速機。歯車がしっかりと噛み合い大きなトルクを発生させ、静音性も高いことから自動車や船舶、航空機などで使われています。耐性も高いので、発電所やセメントなどの重工業分野などでも使われています。
ローラギヤカムとローラフォロアの接触による動力伝達方式の減速機。バックラッシを解消した動きで、伝達効率の良さ、機械長寿命化、高い保持力などの特徴を備えています。高精度位置決めテーブル、加工機の回転軸、ロボットの関節などに使われています。
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