減速機はロボットを構成する主要パーツです。近年、目覚ましい発展をみせるロボット産業における減速機のシェアについてご紹介しています。
ロボット産業における減速機では、サーボモーター用減速機が利用されています。サーボモーター用減速機はロボットの関節など駆動部における制御用モーターであり、主要部品となるモーターやエンコーダーと同じく、ロボットをコントロールするための必須デバイスです。世界市場では、日本企業が大きくそのシェアを占めています。
ロボット産業向けの減速機では、ナブテスコやハーモニック・ドライブシステムズ、住友重機械工業などの日本企業が大きなシェアを占めています。
ナブテスコでいえば、産業用ロボット関節用途精密減速機の世界シェアが約6割、中・重負荷産業用ロボット用RV減速機では9割と高いシェアを占めています(※2023年3月調査時点)。その精密減速機には、V-Nシリーズ、RV-Cシリーズ、RV-Eシリーズなどが挙げられます。
また、ハーモニック・ドライブシステムズでは波動歯車装置のシェアが高くなっています。
材料や設備、工程などの製造ラインに合わせた設計が必要な減速機は、コスト面や技術面での課題が多く、気軽に参入できる分野ではありません。そうしたことからも、ロボット産業における減速機の主要メーカーは、長らく日本企業がそのシェアを占めていました。
ただ、近年は中国や韓国のロボット向け減速機の取り組みレベルが活発になってきており、国産化を進める動きがみられます。日本製品と同レベルの性能に、安価な価格設定を可能にした開発が注目されています。
近年では、工場などのオートメーション化が活発になっていることからも、ロボティクス産業の発達が目覚ましいです。軽量・コンパクトな減速機が次々と開発されています。
グローバルインフォメーションがおこなった市場調査では、2028年までにはCAGR(年平均成長率)を超えるといった予測もされています(※)。今後、ますますロボット産業における減速機の役割が重要になってくると思われます。
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